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文化的価値

更新日:2023年5月6日

皆さん、こんにちは。


文化財を主体に「文化的価値」を提供すること、それがSAMURAI REBIRTHが事業を行う上での本質です。

※私たちが取り扱う文化財は、寺社仏閣をはじめとする歴史的建造物、遺跡や名勝地、地域の生活様式や伝統的な行為を指します。


お恥ずかしながら、私は日常的に文化財に触れているにも関わらず、「文化的価値」というものを明確に言語化できていませんでした。

「文化的価値」とは一体どのようなものなのか。



アムステルダムからの学び

先日、サーキュラーエコノミー(循環経済)の先進都市、アムステルダムへ視察に行った長谷川くん(理事メンバー)のフィードバックからヒントを得ることができました。

⇒残念ながら、私は留守番・・・


現地で行動を共にした大手ゼネコンの方が面白いことを言っていたそう。


・北京五輪で使われた会場はすでに廃墟化している
・法隆寺は創建から年経過1300年経過してもなお現存している
・建物の寿命の考え方には「物質的な寿命」と「人との関係性による寿命」がある

これらは何を意味するのか、私はこのように考えました。

五輪会場と法隆寺を寿命という時間軸で比較すると、前者は短期的なメリットを追求するあまり「物質的な寿命」を必然的に迎えてしまった。

後者は長期的な視点でこの世に必要なものと位置付けられ、人が関わり手を加えることで結果として「人との関係性による寿命」を成し得た。


その上で、価値という概念に照らし合わせると、

五輪会場はある一定の集客を得て収益を生み出した立派なハコと言えます。(経済的価値)

かたや法隆寺、こちらは経済合理性云々よりも、人々にとっての“拠り所”として価値化された尊い場所と言えます。(社会的価値)



文化的価値とは

このような文脈から、文化的価値とは

“広く社会に求められる日本人にとっての心の拠り所とその精神”

と言えるのではないでしょうか。


では文化財の価値とは?

私の無茶ぶりに長谷川くん(理事)が応えてくれました。

「先祖が後世のために文化や歴史をこの地に残そうとした気持ちと行動です!」


なるほど、合点がいきました。

私自身、SAMURAI REBIRTHを立ち上げようと思い立った構想原点にも、同じようなことをはっきり明記していたからです。

「地域に点在する文化財は、私たちにとって世界に誇れるかけがえのない資産です。それは、創造者の想い、時代を越えて継承された先人たちの強く逞しい意志とも言えます」(HP「構想原点」より)



ソーシャルグッド

短期的にリターンを得、事業をグロースさせることは立派なビジネスです。

一方、100年後200年後を見据え、地域に根差した持続可能な社会活動は、文化的価値が注目される今こそ必要なビジネス手法であり、ソーシャルグッドと言えるのではないでしょうか。


では。

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