皆さん、こんにちは。
立花氏庭園と遊休資産
私が1日の大半を過ごす国指定名勝「立花氏庭園」。
そこに江戸時代の姿をそのままに残す緑豊かな「東庭園」という区画があります。
かつては解放感を売りにオープンエアな飲食業態を展開していましたが、採算性、価値変容、その他の事情により業態停止となりました。
その名残として、備品や什器などを収納していた小屋がそのままに。
遊休資産ってやつです。
非常にもったいない・・・
貧乏性な私はこの半年、何か有効活用できないものかと考えていました。
私たちSAMURAI REBIRTHの活動基軸は、すべてにおいて循環経済(サーキュラーエコノミー)にもとづくかどうかということ、そしてそれが社会性と経済性をバランスさせた持続可能なアクションであるかということ。
余談ですが、この指針からズレる儲け話や投資案件には乗らない、あるいは社会性を逸脱したビジネス論調強めの方とは付き合わない旨、法人内憲法に掲げていますw
そして、SAMURAI REBIRTHの一員として立ち回る際にはこれを無視できず、仮にこの憲法に抵触しようものなら、私は代表を辞任することになります(^^;
文化財×循環経済(サーキュラーエコノミー)
文化財の保存活用、循環経済(サーキュラーエコノミー)については、少しずつ記事化させていただいていますが、あらためて。
文化財およびその周辺で出る廃棄物を堆肥化させ、地域との協業・循環サイクルにより新たなアウトプットとして文化財で再利用する。
私はこの営みが、文化的価値・社会的価値の源泉になるものと考え活動しています。
コンポスト(堆肥化)という取り組みは、一般家庭のレベルである程度市民権を得ているので、少しでも環境問題に関心がある人、社会貢献意欲高めな方にはこの流れをイメージしていただけるのではないでしょうか。
その価値を生み出すための起点として必要になってくるのが、堆肥をつくるための堆肥舎なのです。
“サステナアワード受賞” 堆肥舎視察へ
去る1月、ご縁にご縁が重なり、黒川温泉観光旅館協同組合/事務局長の北山元さんを訪ねることができました。
黒川温泉は、堆肥事業「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」を推進され、その活動動画が“サステナアワード2020”において、環境省環境経済課長賞を受賞されています。
コンパクトな温泉郷が一丸となり堆肥事業を推し進め、環境負荷を軽減させながら経済を成り立たせる、このサステナ好循環が評価されたのです。
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【「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」受賞作品】
コロナ禍を経て観光流入も右肩上がり、何より高単価に。
今では温泉郷としての独自のポジションを確立されています。
北山さんご案内のもと、実際に使用している堆肥舎を視察。
この立派な空間、営業を取り止めた宿泊施設の浴場を利活用しているのだとか。
温泉郷に散らかる枯れ葉、宿から出る残渣、米糠、もみ殻などを混ぜ合わせ完成した堆肥を、地元の農家さんへ提供し、そこで収穫された農作物を宿が仕入れ、最終的に宿泊客が口にする・・・
安心安全に加え、そこに関わる地場の人々の温もり、作り手の想いまでをも得られる高付加価値な循環モデルだと感じました。
これは私たちが目指す“文化財とその周辺を軸にした地域循環共生圏”創造に向けた大ヒントではないか!
理事の長谷川くんと歓喜したのを覚えています。
東庭園に眠る小屋を堆肥舎とするなら・・・
そこで生成された堆肥による発酵熱から、どんな可能性が生まれるのだろう。
ネタばれになるので詳しくは言えませんが、日本文化を代表する素材を廃材とし、それをパートナー協業のもと循環サイクルに落とし込み、あらためて日本文化を象徴する素材に昇華させるプランを立てています。
その上で、それらの循環の営みに多様な人々が関わることができる体験プログラムの構想も。
このプログラムにはマネタイズ要素ありと見込んでいます。
教育の領域にもなるため、少しでも本構想に共感いただける方、法人様がいらっしゃればうれしいです。
私たちのビジョンでもある地域再生へ向け、共に地域循環共生圏を創造するための一歩を踏み出しましょう!!
ソーシャルグッド
もったいない精神(貧乏性)が幸い。
そして何よりご縁に恵まれています。
使われないままに眠っているハコを堆肥舎として活用し、循環経済の起点として事業構想することもまた、ソーシャルグッドと言えるではないでしょうか。
では。
循環経済っていろんな形が在る中で自分が出来ることを見つけて、それには実際に取り組むって実はかなり大変ですよね。僕らもそこに挑んでいるのでわかります。だって前例が無いんですから。
でも、絶対に良いもの(誰かの為)になるって言う確信があるし、成功させたいって言う、自然と湧き出る願望みたいなエネルギーが僕らを動かしていきますよね☆
大変だけどワクワクする感覚。僕は人生を愉しむって言うようにしています。
僕らのチャレンジしているバイオ事業とも通じるところがたくさんあると思うので、時期が来たら是非コラボレーションしましょう☆楽しみですね!