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執筆者の写真健太郎 立花

ユニークベニューとしての文化財

皆さん、こんにちは。


ユニークベニューという言葉をご存知でしょうか?

“特別な場所×イベントで特別な体験を創造すること”

観光庁は「博物館・美術館」「歴史的建造物」「寺社仏閣」「城郭」「屋外空間(庭園・公園、商店街、公道等)」などで、会議・レセプションを開催することで、特別感や地域特性を演出できる会場、と定義しています。

※ユニークベニューが歴史的建造物であることを前提にお話しします。


ユニークベニュー

幸いにも、経営に携わる柳川藩主立花邸 御花はユニークベニューに指定され、独自の文化コンテンツにより顧客との信頼関係を築いてきました。

また、MICE誘致活動、観光振興活動おいて、産官民連携のもとリーダーシップを発揮し、感動体験を実現させ、更なる顧客ロイヤルティ向上を目指しています。


【ユニークベニュー・リスト】

   出典元:観光庁HP/迎賓館赤坂離宮 利用事例


2015年、文化庁公募の「上質な観光サービスを求める旅行者の訪日等の促進に向けた文化資源の高付付加価値化促進事業」に採択されたのは、ユニークベニューとしての存在意義が活かされたのかもしれません。

【「文化資源の高付加価値化」課題解決への事例集】


顧客ロイヤルティ×自分事化

上記に図示したように、ユニークベニューとしての文化財が提供する圧倒的な顧客感動により、顧客ロイヤルティが高まるという企業(施設)側のメリットがあります。

ロイヤルティを直訳すると「忠誠心」。

つまり、顧客がその商品やサービスまたは企業やブランドを贔屓にすることです。

顧客ロイヤルティが高まることによって、顧客のファン化が進み、以下のような効果をもたらすことになります。

これらのビジネス論はもちろんのこと、私たちSAMURAI REBIRTHが取り組むべきは、ユニークベニューのユニークベニューたる所以やそれが持つ文化的核心へのアプローチです。


例えば、

そのユニークベニューがなぜユニークベニューとして評価されているのか?

そのユニークベニューはどのような機能を保有しているのか?

そのユニークベニューが存在することでどのような恩恵があるのか?

そのユニークベニューがなければ何が起こるのか?


(顧客に対し)まずはこれらの本質に触れ、考え、そして未来を創造するための場づくりが必要と考え、専門的知見を交えた“文化的学び”のプログラムを構想中。


これらを踏まえ、前回の投稿「循環経済による文化財の保存活用」でも触れた「文化財の自分事化」は、顧客ロイヤルティ向上と対をなすべき要素であり、ユニークベニューとしての文化財を100年後も輝く地域の宝に昇華させるための見過ごせない要件であると考えています。


ソーシャルグッド

ユニークベニューという名のもと、各地に点在する「特別な空間」(歴史的建造物)をいかにマネタイズさせるかは経済合理性にかなったもっともな考えです。

加えて、その核心にアプローチする場と学びを創造することは私たちの担いであり、ソーシャルグッドと言えるのではないでしょうか。


では。

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