Fellow Act
体験プログラムのトライアル実績
2022年12月、柳川藩主立花邸 御花で開催した、Fellow Actトライアル。
「文化財に触れることで何が起きるんだろう?」
「どんな価値が潜んでいるんだろう?」
本トライアルはこの疑問へのチャレンジから始まりました。
クリーン活動という名のもとに文化財に触れることで、ふたつの気づきを得られました。
ひとつはメリットです。
歴史的建造物の中でのクリーン活動は、活動そのものが非日常要素となり、ヒーリング作用や価値観の充足、徳積(徳を積む)など、参加することで個人としてのアップグレード要素があるということ。
もうひとつは課題への示唆です。
クリーン活動を行ったものの、その結果として出たゴミ類の行き着く先はどこなのか・・・
その取扱い、行き場について、いまひとつ釈然としませんでした。
例えば、それが組織内または地域ぐるみで適切に内部処理され再利用されている“循環”として見える化されていれば、参加者の皆さんの共感度合いも高まり、社会貢献の一端を感じ取ってもらえるのではないか。
そしてそれは、文化財を主体に地域レベルで行うサーキュラーエコノミー(循環経済)の仕組みとして、地域再生のきっかけになり得るのではないか。
サーキュラーエコノミーの考え方・プロセスにより、文化財を主体にした地域コミュニティの輪が広がる。
この先行事例をつくることは、文化財所有者にとって文化継承のモチベーションとなり、地域の皆様にとってのシビックプライド醸成につながり、行政マインドを刺激し政策意欲を掻き立てる、おこがましくも“三方良し”を形成できるものと考えました。
私たちSAMURAI REBIRTHが考える本質的テーマは“地域の再生”です。
文化財の活用やサーキュラーエコノミーはあくまで手段に過ぎません。
引き続き、まちづくりやひとづくりの方面に明るく実績をお持ちの方と手を取り合い、文化財を主体にした地域再生活動の基礎を固めて参ります。
文化財は、我が国の長い歴史の中で生まれ、はぐくまれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産です。文化財保護法に基づき重要なものが国宝・重要文化財・史跡・名勝・天然記念物等として指定・選定・登録されています。
現状変更や輸出などについては一定の制限が課されていますが、保存修理や防災施設の設置、史跡等の公有化等に対し補助が行われることによって、文化財の保存が図られています。
また、文化財の公開施設の整備に対しては補助が行われたり、展覧会などによる文化財の鑑賞機会の拡大が図られたりするなど、活用のための措置が講じられています。更に我が国を代表する文化遺産の中から顕著な普遍的価値を有するものはユネスコに推薦され、世界文化遺産への登録が進められています。
(文化庁HPより引用)
文化財は文化財保護法によって主要な6つに分類されています。
①有形文化財:建造物・美術工芸品(絵画・彫刻・工芸品・古文書等)
②無形文化財:音楽や演劇、工芸技術等
③民俗文化財:衣食住や信仰、年中行事などに関する風俗慣習や民俗芸能等
④記念物:遺跡(古墳や貝塚、城跡等)や名勝地(庭園や峡谷等)動植物等
⑤文化的景観:棚田や里山、用水路等
⑥伝統的建造物群:宿場町、城下町、漁村等
文化財とは
一般社団法人
SAMURAI REBIRTH
福岡県柳川市新外町1-1
(柳川藩主立花邸 御花 内)
Phone: 0944-73-2189
営業時間: 平日月曜~金曜 10:00 - 17:00